「DXってつまり何をすればいいの?」と迷う不動産会社に。“最初の一歩”を成果に変えるDX導入のヒント

目次
はじめに
「DXが必要だとは思っている。でも、結局うちで何をすればいいの?」
不動産業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が一般化し、展示会・セミナー・ネット記事などでも数多くの情報が出回っています。しかし、実際に導入や改善に着手できている企業は、まだ一握りです。
この記事では、「ツールを入れればすぐDXになるわけではない」と感じている企業や、「現場のやり方を大きく変えるのは難しい」と悩んでいる中堅不動産会社の方に向けて、“変革”ではなく“改善”として始められるDXの第一歩をご紹介します。
なぜDX導入が進まないのか?

→ 「やり方を大きく変えないといけない」という“誤解”
- 「営業のスタイルを壊すことになりそうで、現場に反対されそう」
- 「成果が出なかったときの責任を考えると、稟議を通すのが怖い」
- 「SaaSを導入したが使われなかった過去があり、再チャレンジに踏み切れない」
さらに現場では、次のようなリアルな悩みもよく聞かれます:
- 「ツールを入れても結局使われない」
- 「効率化されたかどうかがわかりづらい」
- 「使う人と使わない人で差がついてしまい、管理も難しい」
- 「AIって言われても信じられなくて、結局自分で調べちゃう」
こうした“あるある”が、DXを止めている大きな要因です。特にプレイングマネージャー層にとっては、「現場のやり方」と「経営視点での改善」の間で板挟みになる構図が、多くの場面で発生しています。
変えるのは“全部”じゃなくて“仕組みの一部”でいい
→ 現場のやり方はそのまま、“裏側だけ自動化”という選択肢
DXというと、「システムを入れて現場のやり方を全部変える」と思われがちですが、実際にはそんな必要はありません。むしろ、現場のオペレーションに影響を与えず、裏側で成果を支える仕組みを導入する方が、定着率も高く、成功しやすいのです。
- メールの自動配信、データ集計、業務の見える化など、“裏方”の業務改善
- 営業や仕入れのやり方はそのままでも、“情報”や“工数”の部分に改善余地がある
- まずは「変えずに成果が出る部分」から着手することが、社内DX推進の第一歩
まず着手すべき“成果が見える改善”とは?

→ 【例1】買主追客ロボで商談化率UP
追客メールの自動配信、温度感に応じた対応シナリオなど、「やった感」ではなく「商談数」で追客を評価できる仕組みが作れます。
- 購入検討者の動きを見ながら、適切なタイミングでの接点を自動化
- 営業が「何を送るか悩む」「送って終わり」から解放される
- 実際に、ある企業では問い合わせから面談実施までのCVRが50%を超える成果も
- メール配信から申込みまでの“歩留まり”全体も高水準を維持しています(詳細グラフは社内資料参照)
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→ 【例2】物件データの整備で仕入れ精度UP
「良さそうな物件を見つけて、条件を満たすか調査して…」という属人的な仕入れスタイルから、“売却可能性の高い物件群”をデータとして渡すスタイルへ。
- 登記情報、販売履歴、価格帯などをかけあわせた“示唆あるデータ”を一覧化
- 調査・情報整理の時間を減らし、“判断とアプローチ”に集中できる
- 現場の工数は変えずに、対象物件の精度を上げられる
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スモールスタートで成功した事例に学ぶ
→ 小さく始めて、段階的に浸透させるステップ

成功した企業の多くが口にするのは、「いきなり完璧を目指さないこと」。最初はExcelを使った自動化でも、まず成果を出し、その実績をもとに次のステップへ進んだ企業が多く見られます。
- 追客ロボ導入企業のケース:
- まずはメール配信の自動化からスタート(営業は従来通り反響対応)
- メール開封や反応データを基に熱量の高い顧客を可視化
- 効果を実感できた段階で、積極的なプッシュ営業のDX化へ展開
- 物件仕入れ支援リストのケース:
- 最初はExcelによるリスト納品でスタート
- データの価値や活用可能性に手応えを得た後、
- リアルタイムで検索・抽出できるシステム連携へ移行
このように、「まずやってみる→小さな成功→次の一手へ」というステップを踏むことで、現場の納得感や定着率が高まります。
“現場に効く”DXの第一歩を踏み出すなら、今
DXの第一歩は、“変える”ではなく“整える”ことから。
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まとめ
DXとは、すべてを変えることではありません。現場が困っている業務に対して、「変えずに成果を出す仕組みを足す」という考え方が、いま最も求められています。
まずは、自社の業務の中で“無理なく始められて、成果が数字で見える部分”から手をつけてみてください。
その第一歩が、きっと未来の仕組み化と業績アップにつながります。